日本に取られた原発受注…韓国のみすぼらしい金融競争力が原因(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.14 10:52
今月初めに安倍晋三首相はトルコのエルドアン首相との首脳会談で原子力発電所建設事業契約に署名した。韓国が3年余りにわたり力を入れてきた220億ドル規模のトルコの原発事業権が日本に渡る瞬間だった。2010年6月に韓国は原発事業協力覚書を締結し日本との競争で一歩リードした。だが、金融競争力が足を引っ張った。4基の原発を作るには70%ほどをプロジェクトファイナンスで調達しなければならないが、韓国の金融会社は資本力と経験が不足していた。調達金利も韓国は日本より1~2%高い水準を提示した。ソウルファイナンシャルフォーラムのキム・ギファン会長は、「韓国の金融産業が製造業に比べ後れており、自らの役割をできずにいる。新成長動力と雇用を作る創造経済を実現するためには韓国金融の体質改善が必要だ」と話す。
産業の動脈となる金融は付加価値と雇用創出効果が大きい産業だ。しかし韓国の現状はみすぼらしいことこの上ない。世界経済フォーラムによれば韓国の金融競争力は144カ国で71位、順位が低いほど政府規制が多いことを示す自律性は114位にすぎない。韓国の国家競争力19位をはるかに下回る水準だ。世界10位圏の経済規模に、サムスン電子・現代自動車などグローバル代表企業が大挙布陣した韓国で、金融会社トップの新韓金融グループの世界ランキングは51位(ザ・バンカー誌選定グローバル金融ブランド500)にとどまっている。韓国ドイツ銀行グループのキム・スリョン会長は、「海外買収合併やプロジェクトファイナンスなど韓国企業のグローバル金融サービス需要すら満たせずにいる」と指摘した。