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韓流のイメージ壊す格安韓国観光

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.21 08:47
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18歳のタイ人女性は先月23日午前7時30分、いっぱいに膨らんだ気持ちを抱いて仁川(インチョン)空港に到着した。母親と弟2人、叔母に友人家族まで9人が一緒に韓国を訪れた。俳優イ・ミンホのファンである彼女のために母親が用意した大学合格祝いのプレゼントだった。韓国ドラマを撮影した場所で韓流を直接体験したいという彼女は、「3泊4日2万4000バーツ(約8万2245円)なら本当に安いのではないか」と喜んだ。

記者は外国人観光客1000万人時代を迎え、韓国のイメージを壊すという格安旅行商品の実態を把握するためアルバイトとして同行取材した。記者が23~26日に担当したツアー客は彼女を含むタイ人観光客20人だった。旅行会社で飛行機代を半分以下の価格で買ったとしても、宿泊費、移動交通費、観覧料などを含めた3泊4日間の1人当たり経費は30万~40万ウォン程度にすぎない。

 
昨年韓国を訪れた中国と東南アジアの観光客は500万人に達する。このうち格安観光客は150万人余りと推定される。彼らの韓国観光はどのように可能だったのだろうか。

午前10時30分ごろ、江原道(カンウォンド)の南怡島(ナミソム)近くに到着して彼らが初めて味わった韓国料理は「ツアータッカルビ」だった。韓国産1万ウォンと書かれた春川(チュンチョン)タッカルビとは違い、キャベツに埋まって鶏肉はよく見えなかった。観光客が座るとすぐに従業員がごはんを入れて炒めた。あえて名前を付けるなら「キャベツ焼き飯」のような正体不明の食べ物になった。伝票に書かれた金額は11万4000ウォン。旅行会社スタッフ5人の食事代5万ウォンを考えるとタイ人観光客は1人当たり3200ウォンの食事をしたことになる。

24日午後10時、ソウル・東大門(トンデムン)のショッピングモールにある衣類ショップ。彼女の家族が若者向けカジュアルを推薦してほしいと言うとすぐに女性ガイドはあるショップに連れていった。家族はジーンズ2本、Tシャツ2枚、レギンス、ブラウスなどを選んで39万5000ウォンを支払った。会計が終わるとガイドは店主に5%の手数料を要求したが「50万ウォンに満たないので手数料は払えない」という返事が帰ってきた。ガイドが無理に観光客にショッピングを勧める理由だった。

25日午前には高麗人参、化粧品、ケンポナシ、のりなどの店を回った。最終日の26日は紫水晶、松葉油販売店と大型マートに立ち寄って空港に行くのが全てだった。汝矣島(ヨイド)の紫水晶販売店では1時間30分も滞在した。別のツアー客は、「韓国ドラマによく出る弘大(ホンデ)や江南(カンナム)で遊びたかったが自由時間もなかった」と不満を吐露した。だが、ガイドは紫水晶の指輪やブレスレットなど384万ウォン分の販売を助け、ここだけで5%の19万ウォンを手数料として得ていた。

彼らが4日間に南怡島、雪岳山(ソラクサン)など観光地8カ所で過ごした時間は約束場所に時間通りに集まらず遅れた1時間40分を差し引くと7時間。これに対しショッピングセンター11カ所での滞在時間は10時間25分にもなった。

世界経済フォーラム(WEF)が評価した2013年の韓国の観光競争力順位は25位にすぎない。WEFは「韓国は多くの分野で発展したが観光産業は持続可能な方式で成長できなかった」と指摘した。慶熙(キョンヒ)大学ホテル観光学部のキム・チョルウォン学長は、「いま格安観光商品は過去に韓国人がたくさん行った安物東南アジア旅行と似ている。格安観光は結局観光客を減少させ国のイメージまで落としかねない」と話している。

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