【社説】義務時間の遵守12.9%…失われた韓国の安全教育
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.05 15:12
安全教育は、いざという時に命を左右するかもしれない重要な教育だ。だが修学旅行に行くためにセウォル号に乗った檀園(ダンウォン)高校の生徒たちは、安全教育をしっかり受けられないまま長距離航路に出た。船会社ではもちろん学校レベルでもまともに教育が行われなかった。「バスに乗った時は必ず安全ベルトをしめろ」という教育が全てだったという。
問題はそこで終わらない。中央日報の緊急点検の結果、第一線の学校現場で安全教育は入試教育に押され、言葉どおり後回しになっていることが確認された。小学校の場合は創意的体験活動の時間に、中高校では保健教科目として行うが、学校保健法など関連規定どおりに保健授業を実施した小中学校は36.4%に過ぎなかった。開いた口がふさがらない。