【社説】MERSの経済衝撃を防ぐ先制的な対応が至急=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.05 16:02
中東呼吸器症候群(MERS)による経済への影響が尋常でない。観光客が減り、家計は外出を控えている。MERS恐怖が早期に落ち着かなければ、消費委縮ショックにつながり、内需沈滞が深まる。すでに一部ではセウォル号に劣らない消費不振につながるかもしれないという懸念が出ている。伝染病は経済に悪影響を与える。2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)当時、直前まで2けただった中国の経済成長率は7.9%に急落した。香港も成長率が4分の1に下落した。MERSによる衝撃が可視化する前に経済チームの先制的な対応が求められる。
そうでなくても韓国経済は当初の予想より不況の谷が深くて大きいという指標が次々と出ている状況だ。当初、今年前半期の輸出は3.6%減少すると予想されていたが、先月2けた減少となり、1-5月は前年同期比5.6%減となっている。さらに円安による衝撃は輸出はもちろん、内需にまで広がっている。円安の影響は広がるばかりで、良くなる兆しが見えない。