【取材日記】韓日関係を担保にした安倍のごり押し外交
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.22 09:02
もしかしてと思ったが、やはりそうだった。日本は21日に発表した防衛白書でまた独島(ドクト、日本名・竹島)を日本の領土と主張した。2005年の小泉内閣当時に始まった「防衛白書独島挑発」は今年で11年目だ。毎年挑発するため、韓国政府も「対応マニュアル」ができている。イ・サンドク外交部北東アジア局長は午後、在韓日本大使館の金杉憲治総括公使を外交部庁舎に呼んで抗議した。午前にはパク・チョルギュン国防部国際政策次長(陸軍准将)が後藤信久防衛駐在官を呼んで抗議文を伝えた。
しかしこのように驚くことでもない11回目の挑発が今年は特に苦々しい。国交正常化50周年記念日(6月22日)を迎えて上向くと思われた両国関係がまた下降曲線を描き始めるからだ。暗雲が漂い始めたのは今月初め、日帝強制徴用施設の世界文化遺産登録時からだ。日本は世界文化遺産委員会で「強制労働(forced to work)」と発言しておきながら、自国に戻ると言葉を変えた。首相官邸も関与しておきながら外務省が韓国との交渉を間違ったと責任を転嫁すると、今では外務省当局者らも韓国のせいにする。趙兌烈(チョ・テヨル)外交部第2次官が外務省の杉山晋輔外務審議官に会い、該当表現を除くことにしたが、韓国が言葉を変えたということだ。「強制労働」明示を一度も放棄したことがない韓国政府としては開いた口がふさがらない。