キム・ヒョンジュンと元恋人のチェさんの間の実子確認訴訟は同じ日・同じ時刻に遺伝子検査を受けることで一段落した。昨年８月から大きくなった２人の間のさまざまな葛藤と訴訟の一部である「実子確認」の件は解決される見込みだ。

１４日午後２時ごろ、ソウル鍾路区（チョンノグ）ソウル大医科大学にキム・ヒョンジュンの元恋人のチェさんと母親、チェさんの子供の３人が姿を見せた。この日、チェさんが出産した子供の実父がキム・ヒョンジュンなのかどうかを確認する遺伝子検査が行われた。これに先立ち、ことし９月、チェさんが「実子確認をしてほしい」としてキム・ヒョンジュンを相手取りソウル家庭裁判所に訴訟を起こしていた。この訴訟にあわせ、裁判所は検査病院と日時を指定して遺伝子検査を実施した。

この日、チェさんは検査時間として伝えられていた午後２時よりも約１０分遅れて姿を現した。子供はチェさんの母親が抱いていた。チェさんはマスクや帽子などで顔を隠していた。ただ、いかなる話もしなかった。これまでの心境やキム・ヒョンジュンとの連絡の有無、子供を出産した正確な日などを尋ねる質問に黙殺無返答だった。

キム・ヒョンジュンは取材陣の目を避けて検査を受けた。検査を受ける過程は００７作戦を彷ふつとさせた。キム・ヒョンジュンは検査を受ける約１時間前には病院に到着していたほか、調査を受ける建物ではない他の建物の出入口を利用して検査室へ向かった。写真を撮られるのを避けるため、事前に関係者が異なる移動経路を確認していたことが分かった。

キム・ヒョンジュン側の法律代理人イ・ジェマン弁護士は「父親として責任を負うには遺伝子検査をしなければならないので検査はずっと受けたいと思っていた。まず９月に（一人で）検査を受けたが、チェさん側が同じ日に同じ場所で検査を受けたいといったためきょう来ることになった」とし「取材陣の前に立つのは負担なので、他の経路を通じて検査室に行った」と説明した。

この日、キム・ヒョンジュンは子供に会っていない。書類作成のためにチェさんとだけ会ったことが確認された。イ・ジェマン弁護士は「チェさんとキム・ヒョンジュンが同じ空間で会ったのは訴訟が始まってきょうが初めて」としながら「同じ空間に向かい合って座って検査に必要な書類を作成したが、２人は一言も言葉を交わさなかった。子供はチェさんの母親が抱いていて、キム・ヒョンジュンと会うことはできなかった」と説明した。

キム・ヒョンジュンは子供が実子なら責任を負うとする立場に変わりない。イ・ジェマン弁護士は「子供が実子なら父親として責任を全うするという立場に変わりはない。検査結果は１～２週間後に分かる」としながら「キム・ヒョンジュンは軍人の身であるため、検査が終わるとすぐに部隊に復帰した」と伝えた。

チェさんの要求通りキム・ヒョンジュンと子供が同じ日に同じ病院で口腔粘膜を通した遺伝子検査を実施したことから、事実上、実子確認訴訟は一段落したとみられる。今後、２人が解決していかなければならないのは１６億ウォン（約１億６４００万円）台の損害賠償請求訴訟だ。チェさんは昨年８月、キム・ヒョンジュンを暴行致死および傷害容疑で告訴した後、キム・ヒョンジュンの謝罪を受けて訴えを取り下げた。しかし、ことし２月、キム・ヒョンジュンの子供を妊娠したと主張しながら実子疑惑が大きくなり、４月にはチェさんがキム・ヒョンジュンを相手取り、最初の妊娠（今回の出産とは無関係）の流産で精神的な被害を受けたとして１６億ウォン台損害賠償請求訴訟を起こした。２３日に５次弁論準備期日を控えている。これに関連し、キム・ヒョンジュンは１２億ウォン台の反訴を提起していた。