【コラム】本を読む大統領が見たい=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.08 13:53
景福宮(キョンボックン)の脇道、光化門(クァンファムン)から三清洞(サムチョンドン)に向かう道に入れば大韓出版文化協会協会の建物がある。黒いレンガのやや低めの建物に大きな垂れ幕が掲げられている。「本を読む大統領が見たい」。何か突拍子もない話だろうか。歴代大統領は本を読まなかったということなのか、その意味は曖昧だ。おそらく大統領選挙を控えて大統領選挙候補者に、あるいはその周辺の力がある人々に本に対する関心を促す言葉に違いない。
大統領はとても忙しい職業だ。記録によると、40年前にも韓国大統領は年間で国内の要人4286人、外国の要人207人と会ったという。出張は年間183回、請願と嘆願は一日に70件を処理しなければならなかった。今はもっと忙しいはずだ。その忙しい日課の中で本を読んだのだろうか。実際、夫人の回顧によると、当時大統領は押し寄せてくる仕事とスケジュールの合間にぽっかりと空き時間ができれば酒を求めていたとしている。