韓国スパコンがバージョンアップ…世界500位圏外から11位に(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.07 14:49
ドアを開けて入ると、対話ができないほどファンが騒音を立てている。スマートフォンの騒音計アプリで測定してみると80デシベル前後だった。地下鉄がそばを通過するときの騒音とほぼ同じだ。騒音の震源地は韓国の国家スーパーコンピューター5号機「ヌリオン」。468平方メートル(約140坪)の空間に高さ2メートル、幅1.2メートルの大型コンピューターシステム128台を並べた並列式スーパーコンピューターだ。性能は25.7ペタフロップス。6月基準で世界11位。パーソナルコンピューター(PC)約2万台に該当する性能で、人間70億人が420年間に計算する量をわずか1時間で処理できる能力を持つ。超高性能スパコンがファンの騒音を出すのは、計57万20個のコアが計算しながら発する熱を冷ますためだ。一日に成人3万7000人分の使用量に相当する1237万リットルの水がスパコンを回る。水冷と空冷を兼ねた二重冷却システムだ。
国家スーパーコンピューターが「バージョンアップ」した。2008年10月に導入されたスパコン4号機以来10年ぶりだ。科学技術情報通信部傘下の韓国科学技術情報研究院(KISTI)は7日、大田(テジョン)本院で国家超高性能コンピューター5号機開通式を開催し、サービスを始めた。10年前の導入当時に世界14位だったスパコン4号機タキオンはすでに2年前、順位発表の限界となる世界500位圏外に落ちた。