【時視各角】これが「一度も経験したことがない国」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.26 10:44
韓国の国民が文在寅(ムン・ジェイン)政権に生命と財産を任せて33カ月が経過した。「国民を統合して国らしい国をつくる」という約束に序盤の支持率は90%も可能なほどだった。ところが現在、大韓民国の国民が踏んで生きていく経済・外交・安全保障がすべて危機だ。2015年6月当時、文在寅・新政治連合代表は「MERS(中東呼吸器症候群)のスーパー伝播者は政府だ。政府の硬直性と無能・無責任が国民の生命を危険にする」と述べた。現政権の発足後にも前政権の積弊清算に没頭した。それだけに安全と防疫は徹底的にすると思われたが、これさえも例外なく失敗に帰着した。
その結果、大韓民国全体が不安を感じている。大韓医師協会が6度も中国発入国者を防ぐよう勧告したが、「遠からず終息する」として新型コロナ感染経路を開いておいた。国民は「じっと待機すべき」という指針のために何もできず犠牲になった旅客船セウォル号の乗客の立場と変わらない状況ではないだろうか。人々が集まるところでは恨みの声が続く。圧巻は忠清南道牙山(アサン)の市場の商人の嘆きだ。文大統領に景気を尋ねられたこの商人は「最悪」と答えると、文大統領の猛烈な支持者集団から「我々の文在寅大統領に失礼だ」と波状攻撃を受けた。