【中央時評】ニューヨークの悲劇、韓国の未来
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.30 16:23
ニューヨークの今年の春はあまりにも静かで怖い。3月22日のニューヨーク州の自宅待機と非必須事業場の営業停止措置でマンハッタンの街には人影が少ない。救急車のサイレンが静寂を破る。マートには食料品と衛生用品を購入する市民が2メートルの距離を置いて列に並ぶ。筆者が年初から招聘教授として訪問したコロンビア大学は寮を閉鎖し、すべての授業をインターネットで行っている。
ニューヨーク市は米国内でも新型コロナウイルス感染症で最も大きな被害を受けた。公式感染者数が初めて出てきた3月1日以降、感染者は16万人を超え、1万2000人以上が命を失った。ニューヨーク市の人口は840万人と、米国の全体人口の2.5%だが、米国全体の新型コロナ死者数の20%以上を占める。人口1万人あたりの感染者は188人、死者は14人と、世界最高水準だ。無作為標本で抗体検査をした結果では、驚くことに市民全体の21%が感染したと推定される。