爆破・暴言にも、文大統領の回答は「忍耐」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.18 11:32
北朝鮮が開城(ケソン)南北共同連絡事務所を爆破した翌日である17日、金与正(キム・ヨジョン)労働党中央委第1副部長がまた談話を発表した。今回は文在寅(ムン・ジェイン)大統領に向かって「おぞましい」「卑劣でかんとくだ」などの暴言を吐き、青瓦台(チョンワデ、大統領府)は「無礼で非常識だ」と応酬した。ただし、文大統領自身はこの日、「忍耐して難局を乗り越えるべきだ」という意志も明らかにした。金与正氏はこの日「鉄面皮な甘言利説を聞いているとおぞましい」という題名の談話で文大統領の6・15共同宣言20周年演説および15日首席・補佐官会議の発言をめぐり「冷や水を飲んで胃もたれしたような鉄面皮で図々しい内容」と話した。文大統領が「私と金正恩(キム・ジョンウン)委員長が8000万民族の前で誓った韓半島(朝鮮半島)の平和の約束を後回しにするわけにはいかない」と発言したことに対する答えだ。
文大統領はより積極的に南北が突破口を見出そうという趣旨だったが、金与正氏は「南朝鮮(韓国)当局者は北南関係を牽引すべき責任のある当事者だが、進展を成し遂げられないのがすべて外的要因にあるように転嫁している」と主張した。「主人の顔色をうかがって国際社会にもの乞いをしていることを絶え間ない努力に包装するのはキツネも顔を赤らめる卑劣でかんとくな発想」ともした。また、韓米同盟を狙った。「北南合意より同盟が優先で、同盟の力が平和を持ってくるという盲信が南朝鮮を持続的な屈従と破廉恥な背信の道に導いた」とした。