【コラム】安倍首相の辞任…文在寅政権に機会だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.29 13:54
1.安倍首相が28日、辞任の意向を表明しました。持病の潰瘍性大腸炎が悪化し、首相の職を遂行できないという理由です。7年8カ月という最長寿記録を残しました。日本は内閣制なので与党内で次期首相を選定します。自民党総裁になればそのまま首相となります。実質的には党内の派閥間の交渉で決定されますが、遅くとも9月中には新しい首相が決まる予定です。ところが安倍首相の党総裁任期は来年9月です。次期首相はもしかすると来年9月に党総裁から退く短命になるかもしれません。内閣制であるうえ、派閥が複雑な自民党の長期政権システムがあり、日本の政治は複雑です。
2.病気で退く安倍首相には申し訳ないことですが、我々には良い機会です。日本との外交関係を改善できる糸口になるかもしれないからです。安倍首相は実際、わが国には最悪の首相でした。安倍首相は日本の正統保守の貴公子出身です。安倍首相は母方の祖父の膝で政治を学びました。母方の祖父の岸信介は当時の首相でした。岸は第2次世界大戦当時に満州国を作り、米国との戦争に署名したA級戦犯です。岸が死刑を免れたのは、米国がソ連との冷戦のため日本を同盟に育てたからです。岸は1960年に米国との安全保障条約に署名した首相です。米国との同盟を通じた日本の影響力拡大を冷戦時代の生きる道と確信した現代日本政治の大物です。安倍首相は日米安保条約を「不滅の柱」と絶賛しました。