【コラム】北京から消える韓国料理店、領土広げる日本料理店(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.05 08:22
中国の国慶節連休だった2日、北京市内は閑散としていた。足を向けたのは若い層が多く訪れるショッピングモールのひとつである朝陽区の大悦城。飲食店、映画館、電子製品売り場、衣料品店などが集まった15階建てのショッピングモールだ。この日も多くの人々でにぎわっていた。
6~9階の食堂街。場所が良く目立つ所にはすべて日本料理店があった。6階でエスカレーターを降りれば右側に回転寿司店、左側にはうどん店、ラーメン店が続く。また、正面には最近売り上げが最も多いという日本式焼き肉店の「牛角」が位置している。他のフロアも同じだ。地方別、種類別に各種日本料理店が入っている。ショッピングモールにある日本料理店は15店だ。
これに対し韓国料理店は2店だけだ。それもすべて焼き肉屋だった。「権金城」はメイン食堂街の後方にあった。カルビ料理やサムギョプサル、チゲなどとともに売る。インテリアが黄色系のため粉食店のような印象を漂わせた。若い層を狙ったものという。ドラマ『大長今』が中国で放映された90年代後半にできた。待機するお客に尋ねると、「子どもたちが好きでよく来るが、本格的な料理を売る大型ブランド韓国料理店がないのが事実」と話した。