【中央時評】我々は底の下流人生なのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.02 15:28
上と底、その表現は引っかかる。「上は澄み始めているが、底にいけば誤った慣行が多く残っている」という発言がそうだ。与党・共に民主党の李海チャン(イ・ヘチャン)元代表が親与メディアで述べた言葉だ。韓国土地住宅公社(LH)職員の投機事態を念頭に置いた言葉だとしても、彼の潜在認識が見える。自身を含む上流人生は透明だが、底の下流人生は混濁しているという意味と聞こえる。彼は「そこまで直すには再執権しなければいけない」と述べた。下を訓育するという運動圏出身政治家の道徳的優越主義が漂う。
民主化への寄与と不十分な礼遇、その選民意識は傲慢だ。ソル・フン共に民主党議員ら73人が民主有功者礼遇法を発議したが、4・7補欠選挙を意識したのか一時的に後退した。維新反対運動と6月抗争に参加した運動圏の人たちを有功者に指定し、子どもにまで教育・就職などを支援するというものだ。「民主化に貢献した人に相当の礼遇をする」というのが名分だ。運動圏が法を作り、セルフで有功者になり、その特恵を子どもにも相続するという流れだ。「貢献のない大衆」と自分たちを差別化し、土着倭寇と戦った独立闘士隊列に昇華させるという自己陶酔が感じられる。