「ゴミの妄動」金与正氏が激怒したら…韓国政府はすぐに動いた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.03 07:07
「北朝鮮を含むいかなる誰も韓半島(朝鮮半島)で緊張を作る行為に対して反対する」
金与正(キム・ヨジョン)北朝鮮労働党副部長が対北朝鮮ビラ散布を「ゴミのようなやつらの妄動」と猛非難した談話を発表したことに対して韓国統一部が発表した公式立場だ。疑問が提起された表現は「北朝鮮を含むいかなる誰」という部分だ。立場文のタイトルは「金与正副部長の談話関連統一部の立場」だったが、緊張を作る行為の主体が北朝鮮以外にあるという風に表現されたためだ。対北ビラ散布市民団体を念頭に置いたものと解釈できる部分だった。自由北朝鮮運動連合は先月25~29日、非武装地帯(DMZ)に隣接した京畿道(キョンギド)と江原道(カンウォンド)一帯でビラなどを大型風船に入れて北朝鮮に飛ばしたと明らかにした。
実際、この日、統一部が発表した立場には対北ビラ散布について「警察が専門担当チームを構成して調査を進めている」という内容が含まれた。対北ビラ散布は現行法を違反した犯罪行為という点を強調するためのものとみられる。統一部はまた「南北関係発展法が境界地域の住民の命と安全保護に合致するように確かに履行される必要があるだろう」と話した。警察庁によると、キム・チャンニョン警察庁長官もこの日「対北ビラ散布に対して迅速かつ徹底した捜査を通じて厳正に処理せよ」と指示し、足早い対応に出た。