尹錫悦前検察総長が姿を現した翌日に捜査、野党「極めて妙」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.11 09:11
大統領選挙に向けて本格的に動き始めた尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検察総長が、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)捜査という伏兵にあった。公捜処が4日に尹氏を職権乱用権利行使妨害などの疑いで正式立件し、捜査中ということが10日、明らかになった。
尹氏側はこの日、捜査着手が伝えられた後、特に公式立場を出さなかった。立件対象のオプティマスファンド詐欺事件捜査縮小疑惑や韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相謀害偽証教唆事件捜査妨害疑惑などに関連し、尹氏は法律的に問題になることはないという立場であるからだ。韓元首相関連の事件は、昨年12月に当時の秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官の懲戒請求で懲戒委員会が開かれた際すでに「嫌疑なし」という結論が出たほか、懲戒理由の裁判所不法査察疑惑は2月にソウル高等検察庁が「嫌疑なし」としている。したがって尹氏側が立ち上がって公式対応すればむしろ波紋が広がると判断したとみられる。