【社説】大統領訪日見送りで確認された最悪の韓日関係
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.20 10:18
文在寅大統領の訪日は最終的に見送られた。東京五輪開会式出席を契機に韓日首脳会談を成功させ悪化の一途をたどる両国関係に突破口を用意しようとしていた韓国政府の構想は水の泡になった。せっかくの機会さえ生かすことができない韓日関係の現住所は残念なばかりだ。韓日関係が1965年の国交正常化以降で史上最悪という表現が誇張でないことを如実に見せる事件だ。
まず日本政府に強い遺憾を表明せざるをえない。最近韓国政府が首脳会談開催に積極的だったのに対し日本政府が消極的だったのは明白な事実だ。日本政府は最大の懸案である強制徴用・慰安婦問題に対する解決策を韓国政府が先に提示しろという態度で一貫した。「成果もないのは明らかなのになぜあえて来ようとするのか」という本心が数日前に起きた相馬弘尚駐韓日本公使の発言ではっきり表れたりもした。日本の態度は首脳同士が顔を合わせることが必要だという事実から目をそらしているに見えた。首脳会談の成功を韓国から譲歩を引き出す圧迫カードとして使っているという疑いもぬぐい去ることはできない。こうした姿勢では韓国国民の反発を買うほかはなく、日本が望む結果とは正反対の方向で世論が形成されるほかはない。