「第2の尿素水」塩化カルシウム?…韓国内では生産中断、中国産が99.5%
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.15 14:56
韓国では尿素水不足現象によって社会の至るところで混乱が深刻化している中、除雪剤として使われている塩化カルシウムが「第2の尿素水」になるかもしれないという指摘の声が上がっている。国内での生産が中断されたうえ、中国に対する輸入依存度が絶対的という点でだ。
15日、野党「国民の力」の尹永碩(ユン・ヨンソク)議員が産業通商資源部から提出を受けた資料によると、2017年から今年9月まで輸入した塩化カルシウムは計73万9317トンで、平均すると年間約15万5600トンとなる。このうち中国からの輸入物量は73万5306トンで全体の99.5%を占める。チェコ・日本・ドイツ・米国などから残りの0.5%を輸入している。それだけ中国産塩化カルシウムに対する依存度が絶対的だという意味だ。
過去は国内にも塩化カルシウムを生産する企業が存在していた。だが、海外と比較して価格競争力で押されて消えていった。産業部側は「最近5年間に国内の塩化カルシウム製造企業は存在しないと把握している」と説明した。国内の塩化カルシウム需要の30%程度を生産していたOCIは2016年以降は生産を中断した。全体売上に占める比重が非常に小さく、付加価値も高くない製品だからだ。