【コラム】文在寅・朴槿恵政権の失われた10年(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.07 10:39
親文派、太極旗部隊ともに反発するかもしれないが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と朴槿恵(パク・クネ)前大統領はさまざまな面で似ていた。国民と意思疎通をしなかった。ファンダム政治を楽しみながら国民を「味方」と「敵」に分けた。「悪口を言いながら似ていく」という昔の言葉は間違っていない。特に経済分野で2人の大統領は共通点が多い。まず経済をよく知らない。関心が低ければ政策優先順位で後回しになる。両大統領の頭の中には政敵報復(現政権はこれを積弊清算と呼んだ)、前政権の政策の逆転、選挙での勝利、南北関係、検察改革などで満たされていた。経済を軽視したのだ。
朴槿恵政権当時に本格的な低成長に入って二極化が深まったが、危機感は見られなかった。朴大統領は参謀が書いた報告書に依存し、バラ色の青写真を描いて自画自賛に陥った。「経済民主化」の代わりに選択した「創造経済」については主務部処さえもその概念をまともに説明できなかった。