【コラム】流動性パーティーは終わろうとしている=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.22 11:12
韓国銀行の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁が来年3月末の退任までに基準金利を2回ほど引き上げるものとみられる。周辺には引火性物質が散在している。不動産市場は急騰するマンション価格が襲い、11月の消費者物価上昇率は3.7%まで沸き上がった。家計負債は1800兆ウォンを超え危険水位だ。いずれも追加金利引き上げを呼ぶ要因だ。
すでに来年1月の基準金利引き上げは既定路線になった。問題は3月末だ。3月9日の大統領選挙直後の3月31日に韓国銀行総裁任期満了が重なるためだ。李総裁は専門性と柔軟性をいずれも備えた人物に挙げられる。しかし知人らは外柔内剛だと口をそろえる。象徴的な場面が2017年11月にサプライズで基準金利を引き上げた時だ。当時の消費者物価上昇率は1.8%にとどまっていたが、彼は先延ばししていた宿題を片づけるかのように請け負った。隠されたタカ派の本能だ。