安倍元首相に会った後、北京五輪「外交的ボイコット」を発表した岸田首相
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.24 15:47
23日に安倍晋三元首相に25分間ほど会った岸田文雄首相が翌日、北京冬季オリンピック(五輪)「外交的ボイコット」を決めた。6日に米国が中国の人権弾圧を理由に外交的ボイコットを公式宣言して以降、岸田首相は「適切な時期に外交上の観点などを勘案し、国益の観点から自ら判断する」という言葉を繰り返してきた。21日の記者会見でも関連の質問に「今しばらく諸般の事情を総合的に勘案して判断していきたい」と慎重な立場を維持した。
来年が日中国交正常化50周年であるうえ、直前の夏季五輪開催国として政府高官級が誰も出席しないのは適切でないというのが、岸田政権内の雰囲気だった。外交的ボイコットの名分である中国の人権問題に対し、日本政府が制裁決議案に賛同しなかったという点も指摘された。したがって、今年7月の東京夏季五輪に中国から苟仲文国家体育総局長が訪日しただけに、政府組織上閣僚でないスポーツ庁の室伏広治長官(元ハンマー投げ選手)を派遣する案が検討された。