【韓半島平和ウォッチ】援助を倍に増やして「魅力コリア」ブランドを作ってこそ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.26 13:39
15年前、米国ワシントンDCの夕食会合で、韓国に長く勤務した米国の前職外交官が「韓国は『建設的悲観主義(constructive pessimism)』を持つ人々が住んでいる国」と話した。実際、韓国人は未来を悲観的に見るため、未来に対応しようとする強い生存本能が身についている。このため生き残ろうと全力を尽くし、韓国は途方もない成就を成し遂げたという意味だろう。
国際通貨基金(IMF)によると、2020年基準で韓国1人あたりの国内総生産(GDP)は3万1638ドルで、先進7カ国(G7)に属するイタリア(3万1604ドル)を抜いた。半世紀前でさえ深刻な貧困国だった韓国が成し遂げた驚異的な成果だ。
しかし時代が変わっても韓国人の内面に深く巣食う心理は、いつ奈落の底に落ちるかもしれないという未来に対する不安と恐れではないか。先進国グループである経済協力開発機構(OECD)加盟39カ国のうち、韓国は幸福度と出生率は最も低く、自殺率は最も高い。米国世論調査機関ピュー研究所の調査では、対象国17カ国のうち家族よりもお金のほうが重要だと答えた唯一の国民が韓国人だ。あらゆることを競争とみなし、物質主義が支配する社会で人に対する配慮や共に豊かに暮らそうといった共生の精神が欠如するのは当然の現象かもしれない。