新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の大流行が本格化し、韓国の新規感染者数が１日ぶりにまた最多記録を塗り替えた。専門家らは２９日から５日間続く旧正月連休後に感染者がさらに急増するとみているが、２月末～３月初めには１日に多くて１０万人の新規感染者が発生するだろうという予測も出ている。

中央防疫対策本部は２７日、この日午前０時基準で新規感染者が１万４５１８人増え累積７７万７４９７人と集計されたと明らかにした。前日の１万３０１０人（発表時の１万３０１２人から修正）から１日で１５０８人増えた。

重症患者は３５０人で前日の３８５人より３５人減り３日連続３００人台を維持した。死亡者は３４人増え累積６６５４人になり、累積致死率は０．８６％となった。新規感染者が急増したが、重症患者や死亡者数の増加には続いていない。防疫当局は２～３週間の時差があるとみている。

先週にこれまでのデルタ株より感染力が２倍以上強いオミクロン株が韓国で主流化してから新規感染者数は３日連続で最多記録を更新している。２５日に８５７０人（発表時の８５７１人から修正）で初めて８０００人を超え、２６日に初めて１万人を超えた。２４日には７５１２人を記録したが、わずか３日で感染者が倍に増える現象が現れたのだ。２週間前の１３日の４１６３人と比較すると１万人以上増え３倍に増加した。

新規感染者の感染経路を見ると、市中感染が１万４３０１人、海外流入が２１７人で、市中感染が大きい状況だ。特に京畿道（キョンギド）が４７３８人、ソウルが３３８５人、仁川（インチョン）が１０１０人など首都圏で半分以上の６３．９％が集まっていた。

一方、新型コロナウイルスワクチン接種完了率（基本接種を終えた割合）はこの日午前０時基準で８５．６％、累積４３９０万４６３２人だ。３回目の接種は全人口の５０．７％ニアたる２６０４万３３５８人が完了した。