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韓国軍、有事の際に北朝鮮地域で市街戦できるのか…このまま戦争すればロシアのようになる(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.04.24 12:37
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ロシア軍には帝政時代からのニックネームがある。スチームローラー。ロシア軍が東欧から破竹の勢いで西欧まで進撃する様子が地面を固める建設装備であるスチームローラーと似ているため付けられた。

第2次世界大戦以前まで他の国を圧倒する兵力数がロシアのスチームローラーのエンジンだとすれば、第2次世界大戦後は装備数だった。ウィキペディアによると、ソ連陸軍は最大5万5000台の戦車、7万台の装甲車、2万4000台の歩兵戦闘車両を保有していた。この規模ならばソ連を除いた他の国の保有量を合わせたものより多い。

 
ところがロシアのスチームローラーはこのところ冴えない。2月24日にロシアがウクライナを相手に行った戦争で苦戦している。ウクライナとの戦力差が大きいのにだ。何がものすごいロシアのスチームローラーを止めたのだろうか。

最近のロシア軍の拙戦に対する説明が多く出ている。大隊戦闘団(BTG)の限界、慢性的な兵站不足、中央集権的指揮の弊害などなど。韓国軍が他山の石とすべきものだ。ロシアとウクライナの戦争の教訓を見て韓国軍が細かく改善する方向を見てみよう。

◇北朝鮮の火縄銃から韓国軍のヘリを保護するには

ロシアの攻撃ヘリKa52アリゲーターは今回の戦争で体面を台なしにした。米国のAH64アパッチを凌駕する防御力と攻撃力を持つと評価されたが、ふたを開けてみれば過大評価という声が出てきた。米国製FIM92スティンガーなど携帯用対空ミサイルにあえなく撃墜されてだ。

低空で飛び回るヘリコプターには携帯用対空ミサイルが脅威になるほかない。特に北朝鮮軍は携帯用対空ミサイルを火縄銃と呼び途轍もない量を確保している。そのため指向性赤外線妨害システム(DIRCM)を積極的に活用しようという提案が出ている。

携帯用対空ミサイルのシーカー(追跡器)は航空機から出る熱に反応する。DIRCMはミサイルのシーカーに航空機のように見える高出力の光線を放って敵のミサイルをだまし別の場所に誘導する装備だ。最近開発したDIRCMは敵ミサイルのシーカーを破壊することもできる。

国防科学研究所(ADD)とハンファシステムは2018年に世界で6番目にDIRCMを独自に開発した。ところがまだDIRCMを装備した韓国軍ヘリはない。DIRCMは大きくて重く一定規模の航空機にだけ搭載できるためだ。

韓国軍は大型機動ヘリを新たに購入する事業を進めている。有事の際にこのヘリは第2迅速対応師団の兵力を乗せて北朝鮮をいち早く占領するのに投入される。しかし北朝鮮軍が路地ごとに携帯用対空ミサイルを設置しておけば不覚を取ることになる。DIRCMのような防衛装備を備えなければならない理由だ。

◇対戦車兵器の洗礼で戦車が生き残る方法は

機械化戦力が不足するウクライナは米国のFGM148ジャベリン、英国のNLAWのような西側製対戦車兵器でロシア軍の戦車狩りで効果を上げた。オリックスによると23日現在ロシア軍は531台の戦車、314台の装甲車、561台の歩兵戦闘車を失った。「戦車無用論」が説得力を持っている。

他国の話ではない。北朝鮮軍は7号発射機(RPG-7)、旧ソ連制対戦車ミサイルを改良した「火の鳥」ミサイルを大量に保有している。昨年10月に国防発展展覧会の「自衛2021」ではイスラエルのスパイク対戦車ミサイルと類似した北朝鮮版スパイクミサイルが登場した。このミサイル8発を積んだ装甲車も閲兵式に現れた。

韓国軍が準備しなければ有事の際にロシア軍のようになるのは明らかだ。戦車は防衛力を高めようと地道に装甲を強化したが、もう限界に至っている。アクティブ防護システム(APS)が代案である理由だ。

アクティブ防護システムは対戦車兵器をジャマー(電波妨害装置)や複合煙幕弾でかく乱してはずれさせるソフトキルと対応弾を撃って対戦車兵器を直接破壊するハードキルの2つの方式がある。韓国陸軍のK2戦車にはソフトキル装備があるが、ソフトキルはどうしても限界がある。ハードキル装備は国産で開発しているがまだ搭載されていない状態だ。

韓国軍、有事の際に北朝鮮地域で市街戦できるのか…このまま戦争すればロシアのようになる(2)

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    2022.04.24 12:37
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    ウクライナ軍が撃墜したロシア軍のKa52アリゲーター。[写真 ウクライナ軍総参謀部ツイッター]
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