【中央時評】支持率45%大統領の拙劣な退場(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.05 10:13
韓国ギャラップによると、先週末(4月26-28日、1003人調査)の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率は45%だった。退任を控えた大統領としては前例がない数値だ。就任する新大統領(尹錫悦次期大統領43%)よりも高い。執権の延長には失敗したが、最後の瞬間までコンクリート支持を牽引した。しかしこうした心強い援軍にもかかわらず、原初的な不安を振り払えなかったのだろうか。この数日間のJTBC対談、青瓦台請願答弁イベントを通じて「ない政治功績」を膨らませ、無理な論理でファクトを覆した。酷評と非難を浴びせて後任者をけなした。
大統領執務室の龍山(ヨンサン)移転に対し、文大統領は「あまり良くない」と評価した。「多くの費用をかけて、光化門(クァンファムン)でなく別のところに必ずしも移転しなければいけないのか。国家の百年大計を討論なく進めて意思疎通のためだといえば、非常に矛盾を感じる」と言葉を強めた。「危険だ」という発言もした。執務室の龍山移転をめぐり世間に賛否論争があるのは事実だが、先の国務会議で移転工事にかかる予備費の承認までした中で、退く大統領が露骨に反対することなのか。新政権の民情首席室廃止方針について文大統領は「心配だ」と直撃したが、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の言葉を借りて「これほどになると、やってやろうということではないのか」と言いたい。