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韓国産コイン「ルナ」1日で97%大暴落…コイン市場「暗黒の木曜日」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.13 08:34
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韓国の仮想通貨市場が12日、「ブラックサーズデー(暗黒の木曜日)」を迎えた。国産コイン「ルナ(Luna)」と「テラ」急落のためだ。仮想通貨市場の取り付け騒ぎ(バンクラン)が起きてビットコイン3万ドルも崩壊した。イドリウムもこの日21%下落した。ドルに連動(ペッグ)するよう設計されていたステーブルコイン「テラ」の急落が市場を動揺させ、米財務省はステーブルコインの規制を促した。

仮想通貨(暗号資産)情報サイト「コインマーケットキャップ」によると、12日午後のルナの価格は24時間前より97%下落した0.3ドル水準だ。一日にしてただの紙切れと化した。1ドルに価値が固定されていなければならないテラはこの日午後、0.63ドル水準に急落した。

 
ルナとテラはアップルエンジニア出身のクォン・ドヒョン代表とTMON(ティーモン)を創業したシン・ヒョンソン代表が共同設立した「テラフォームラボ(Terraform Labs)」が発行したコインだ。本社はシンガポールにあるが、韓国人が作ったことから「キムチコイン」というニックネームがある。ルナの場合、今年初め、全体仮想通貨で時価総額10位圏に入り、先月118ドルまで上がって時価総額が400億ドル(約5兆1388億円)に達していた。

ルナの姉妹コインであるテラは価格が1ドルで固定されるように設計されたステーブルコインだ。テザー(Tether)のように担保物を現金や債券など流動資産で保有したステーブルコインとは違い、テラはルナとテラの供給量を連動する独自のアルゴリズムを通じて価値を維持してきた。

「ポンジ・スキーム」という批判を受けながらも、ルナの市場価値は上昇し、このようなアルゴリズムはうまく回っていた。問題は仮想通貨市場が劣勢に追い込まれ、テラの価格が1ドル以下に落ちたことから始まった。10日午前1時ごろ、テラの価格は0.9ドル台に落ちた後、1ドルを回復できず下落一途だった。0.6ドル水準でテラフォームラボが保有中のビットコインを担保として調達した資金でテラの価格防御に出て、この日午後には0.9ドル台ラインまで回復したが、投資家の売り動向を防ぐには力不足だった。11日午後、テラの価格は0.3ドルまで落ちた。テラフォームラボはテラの担保物として合計35億ドル規模のビットコインを保有している。

ブルームバーグはこの日、「テラとルナの価値はこれが維持できるかどうかという投資家の信頼に基づいている」とし「何もかもが崩壊した。死のスパイラルに陥った」と報じた。

ルナとテラの暴落は仮想通貨市場を大きく揺さぶっている。直ちに火の粉はテザーに飛んだ。世界最大規模のステーブルコインであるテザーの価格も1ドル以下に落ちたのだ。テザーは11日午後9時ごろ、0.99ドルに下落した後価値を回復できず、12日午後4時基準0.97ドルまで落ちた。

ビットコインの価格はこの日3万ドルラインが崩れて2万7000ドルラインで取り引きされている。ブルームバーグは「今回の(テラとルナの暴落)事態は極端に高いレバレッジが絡み合う循環的メカニズムで発生した問題という点で、2008年リーマンブラザースの破産と似ている」と指摘した。

米国財務省もテラ事態に警告の声を出している。ジャネット・イエレン財務長官は10日の議会でステーブルコインに対する規制承認を要求した。イエレン長官は「テラの暴落は目まぐるしく変動するドル連動ステーブルコインが金融安定性を脅かしていることを示す事例」とし「ステーブルコインの発行者を規制する法案を作らなければならない」と主張した。コビット(Korbit)やビッサム(Bithumb)、アップビット(UPbit)など韓国主要仮想通貨取引所もルナを留意品目に指定するなど警報を発令した。

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