【社説】IPEFに積極的に参加する一方で、中国の反発に賢明な対処を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.19 12:01
20日、韓国を皮切りにアジア訪問に出たジョー・バイデン米大統領がインド・太平洋経済枠組み(IPEF)の創設を公式宣言すると予想される。韓国のIPEF参加と協力は北核脅威に備えた拡張抑止の強化とともに韓米首脳会談の最も重要な議題になるものとみられる。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領も16日、国会施政演説で「バイデン大統領とIPEFを通した世界サプライチェーンの協力強化策について意見を交わす」と明らかにした。
IPEFは▼公正な貿易秩序▼安定的サプライチェーンの確保に向けた新しい協力枠組みだ。中国を排除して自由陣営国家間の経済協力と通商秩序を構築するのが柱だ。米国は「経済的関与と交易の新しいモデル」とするほど重要性を与えている。今や経済と安保を分離できない時代になっている。「安米経中」という従来の発想では安全保障・経済一本化の流れで生き残ることはできない。韓国のIPEF参加は同盟国として米国に協力すべきという受身的なレベルにとどまるのではない。韓国は自由貿易秩序の最大の受恵者だ。自由市場経済の普遍価値と国際貿易規範に忠実な国が連携して安定した世界のサプライチェーンを構築しようとする努力に韓国は欠かせない国だ。「自由・平和・繁栄に貢献する世界の中枢国家」を6大国政目標の一つとして掲げた尹錫悦政府がIPEFに積極的に参加するのは歓迎すべきことだ。