EUは抱擁、カナダはよそ見、韓国には無表情…中国外交部長の写真の中の「戦略」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.13 15:07
今月7~9日、インドネシア・バリで開かれた主要20カ国・地域(G20)外相会議で、中国外交部の王毅部長は英国と日本、トルコ(テュルキエ)、南アフリカ共和国、ブラジル、メキシコを除く14カ国の外相や欧州連合(EU)高位代表と一対一の会談を行った。中国外交部は各国会談が終わった後、写真とあわせて会談資料を配布した。各写真の中で、偶然あるいは計算された王部長の姿から現在の中国外交関係の本心を垣間見ることができる。
◆満面の笑みで抱擁、欧州・中東
15回にわたる単独会談の中で、王部長の表情が最も明るかったのはEU外務・安全保障政策上級代表のジョセップ・ボレル氏に会ったときだった。王部長は両腕を力強くつかみ、満面の笑みを浮かべて明るく笑った。続いてカメラの前で背中に腕を回して抱擁し、親密さをアピールした。米中葛藤の中でEUとの関係強化が急がれる中国の立場がそのままあらわれた。ボレル代表はウクライナ事態で中国の平和的役割を求め、王部長は「中国も心を痛めている。始終一貫して事態が正しいか正しくないかに沿って、平和実現に向けて努力してきた」とし、中国の立場を弁護した。