「プロポフォールを打って5分間心停止」…米ドラマ『フレンズ』俳優の衝撃的な告白
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.27 09:30
中毒を克服するために900万ドル(約13億円)を使った男性。40代半ばにすでに「人生の半分をリハビリセンターで過ごした」という男性。伝説の米ドラマ『フレンズ』の出演俳優マシュー・ペリーさん(53)の話だ。ペリーさんは『フレンズ』で優しくて気さくだが、突拍子もないキャラクター、チャンドラー・ビング役でスターダムに上がった。『フレンズ』はカナダ出身のこの俳優に富と名誉と人気を与えたが、彼にとっては足かせにもなった。
ペリーさんは「私は台詞や演技で人々を笑わせなければならないという強迫を感じ、ストレスがすごかった」と書いた。ペリーさん本人が来月1日に出版する回顧録『フレンズ、恋人たち、そして恐ろしいあのこと(Friends、Lovers and the Big Terrible Thing)』の話だ。ペリーさんは強迫観念に勝つため、バイコジンやザナックスなどの薬物に依存したという。自分が希望する量を確保するために腰痛などを口実に医師8人に処方箋をもらったという。『フレンズ』エピソードの中でチャンドラーの体重が急激に増加したり減量したりする姿が登場するが、これも中毒による健康悪化が原因だった。
中毒は、『フレンズ』以降ぺリーさんの演技経歴に暗雲を立ち込めらせた。ニューヨークタイムズ(NYT)は25日(現地時間)、ぺリーさんとのインタビューで「マシュー・ペリーに関して最も多い質問は『最近は何をしているのかさっぱり見えない』」と書いた。中毒治療に専念するため、演技がちゃんとできなかったというのがペリーさんの話だ。ペリーさんの回顧録の内容を事前に報じた英タイムズ紙によると、ある日はプロポフォールの中毒になり、注射を打った後、5分間心停止したこともあるという。ネットフリックスの話題作でメリル・ストリープさんなどスターキャストを誇った映画『ドント・ルック・アップ』にも出演が確定していたが、心停止のためにあきらめたという。