【時視各角】日本の沈滞、対岸の火事でない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.16 10:46
日本の墜落が目立っている。世界2位の経済大国の地位を2010年に中国に明け渡した当時にはこれほどになるとは思っていなかった。その様相を見てみよう。まず日本人の経済力だ。日本は今年、1人あたりの国内総生産(GDP)が台湾に追い越され、韓国とはわずかな差で逆転を免れると予想されている。国際通貨基金(IMF)によると、今年の韓国の1人あたりGDPは3万3590ドルで、日本(3万4360ドル)との差は770ドルにすぎない。
ところで各国の物価水準を反映した購買力平価(PPP)基準では日本が大きく下回る。韓国と台湾は共に5万ドルを超えたが、日本は5万ドルに達しなかった。実際の生活で体感する賃金はどうか。韓国人の平均賃金が日本を超えたのはかなり前だ。韓国は過去30年、賃金が毎年上がったが、日本は賃金が上がらず、結局、2015年から韓国と逆転した。2020年の韓国の平均賃金は当時の為替レートで4万1960ドルであり、日本の3万8515ドルより3445ドル多かった(OECD統計)。
日本の最近の苦闘は2013年に安倍晋三元首相が始めたアベノミクスの影響だ。3本の矢(財政拡大、金融緩和、構造改革)である程度の効果を上げたのは事実だ。アベノミクス以前に比べて株価が倍に上がり、完全雇用に近いほど就職率も高まった。女性の経済活動を積極的に支援しながら女性の雇用率が高まり、養育環境も改善し、2015年から大卒女性の出生率も高まっている。