【社説】民主労総がまたスト、経済厳しい時は自制しなくては=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.22 11:15
全国民主労働組合総連盟(民主労総)が全国規模のストに出る。23日に公共輸送労組のストを始め、24日に貨物連帯スト、25日に公共部門非正規職労組と学校非正規職労組のストが続く。30日にはソウル交通公社労組に続き来月2日には全国鉄道労組がストに入る。予定通りにストが行われれば深刻な物流大乱は避けられないものとみられる。
今回のストは韓国経済が25年前の通貨危機当時に劣らず厳しい渦中であるという点でさらに懸念が大きくなる。4月から始まった貿易収支赤字は今月まで8カ月にわたり続いている。年間累積赤字は400億ドルに達する見通しだ。貿易赤字が続けばドルの獲得が難しくなり、すでに不安な外国為替市場がさらに大きく揺らぐ恐れがある。どの国であれ通貨危機の直接的信管が累積した貿易赤字だった点から危機感も大きくなりつつある。
百歩譲って労組のストは労働者の権利だとしてもいまはその時でない。米中覇権競争とロシアのウクライナ侵攻の余波で世界のサプライチェーンに亀裂が生じ、輸出環境が急速に悪化しているからだ。こうした状況で貨物・鉄道・地下鉄・学校など産業と社会活動の核心インフラまでストップすれば貿易赤字はさらに悪化しかねない。