【社説】3年間で44%増えた青少年自殺率=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.27 12:10
韓国政府が日増しに深刻化する青少年の自殺を防ぐため心理クリニック拡充を含んだ各種支援策を出した。韓国の人口10万人当たりの自殺者数は経済協力開発機構(OECD)加盟国で最悪だ。中でも9~24歳の青少年の自殺率がさらに懸念される。女性家族部と韓国生命尊重希望財団によると、昨年の韓国の自殺率は23.6人で、OECD平均の11.1人の2倍を超える。特に青少年の自殺率は2017年の7.7人から2020年には11.1人と44%増えた。同じ期間に10代の自殺と自殺未遂は2633人から4459人に69%増えた。
こうした状況であるのに、青少年の自殺が増える理由すら明確に究明できていない。コロナ禍でコミュニケーションが減って10~20代の精神健康が悪化したとか、低成長による雇用減少が青年たちを悲観に陥れたという推論が出ている程度だ。実際の事例では最近の状況に限定しない韓国社会の弊害があらわれている。