【時論】IT大国の面目を失った「デジタル災害対応システム」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.29 11:06
梨泰院(イテウォン)の事故は多くの人々にトラウマを残した。ハロウィーンイベントで10万人を超える人が集まるという予想があったが十分な事前の備えがなされなかった。警察の道路規制や地下鉄の駅通過など大規模群衆に備えた措置が取られなかった。
事故当日、現場から市民があわてて警察に112で緊迫した状況を通報したが、人づてに伝わる報告ラインはまともに作動しなかった。事故が起きた現場でも警察と消防、救急医療チームは役割調整と疎通がスムーズでなく足並みがうまくそろわなかった。その渦中に市民は状況の深刻性がわからないまま梨泰院に押し寄せ続けた。
人を通じた災害の判断、伝播、報告、措置の災害対応シナリオはセウォル号事故の時だけでなく今回の梨泰院事故の状況でも間違いなく限界を見せた。人は席を外すことも、寝ることも、慌てて適時に判断できないこともあるため、こうした時はどのようにすべきだろうか。デジタルにヒントがある。