<W杯サッカー>代表チームでは振るわなかった彼をいかした秘訣…アルゼンチン監督の「メッシ使用法」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.15 10:39
14日にサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会アルゼンチンとクロアチアの準決勝戦が開かれたカタールのルサイルスタジアム。アルゼンチンが3-0でリードする中で主審の試合終了のホイッスルが鳴ると、アルゼンチンのリオネル・スカローニ監督(44)はベンチを飛び出しグラウンドに駆け付けた。息を切らすアルゼンチンの攻撃手リオネル・メッシ(35)を抱きしめ熱い涙を流した。メッシは明るく笑いながらスカローニ監督の背中をたたいた。
スカローニ監督は今大会に出場した32カ国の監督で最も若い。彼は2018年のロシア大会直後にアルゼンチン代表チーム監督を引き受けた。アルゼンチンはロシア大会で1勝1敗1分けの不安な成績でベスト16に上がり、結局フランスに3-4で敗れ脱落した。エースのメッシはフランスを相手にしたゴールも決められない不振にアルゼンチンのファンからの叱責を受けた。スカローニ監督は引退まで考慮したメッシを説得した。スカローニ監督は現役時代にメッシとともに2006年のドイツ大会にともに出場した経験がある。当時メッシは初めてW杯のステージを踏んだ19歳の新鋭だった。スカローニ監督は兄のような存在だった。2人は名前もリオネルで同じだ。
メッシを引き留めたスカローニ監督は果敢に世代交代を断行して新旧調和を作り出した。華麗な「ポゼッションサッカー」を捨て、強い圧迫と速い逆襲で勝利を勝ち取る「実用サッカー」をアルゼンチン代表チームに移植した。この日もクロアチアを相手にボール支配率では38%と押されたが、速い攻撃を展開して有効シュート数ではむしろリードした。アルゼンチンは6本のうち3本をゴールにつなげた。クロアチアは2本の有効シュートだけ記録した。