【社説】大胆な北朝鮮軍の無人機浸透挑発、穴が開いた対応能力=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.27 10:43
北朝鮮軍の無人機5機が昨日午前、西海岸の江華島(カンファド)と金浦(キンポ)、坡州(パジュ)など京畿道(キョンギド)一円の軍事境界線(MDL)を越えて浸透した。韓国軍も緊急対応に動いた。この過程で空軍戦闘機と陸軍攻撃ヘリコプターが北朝鮮の無人機を撃墜するために100余発を射撃し、正面対抗として北朝鮮地域に初めて無人機を送って偵察活動をした。しかし韓国軍は北朝鮮の無人機を1機も撃墜できなかった。むしろ韓国空軍のKA-1軽攻撃機が墜落した。また仁川(インチョン)空港などで航空機の運航が一時中断した。
北朝鮮軍の無人機の韓国上空浸透は過去にもあったが、今回のように数機を同時に浸透させたのは初めてだ。韓国軍に捕捉されることを知りながらも堂々と送り込む深刻な挑発行為だ。
北朝鮮軍の同時多発式の無人機浸透は、韓国軍など主要施設を空中偵察するためだと軍当局はみている。無人機で主要施設の座標を把握し、今後、軍事作戦に活用するという意図だ。