【時論】「パーフェクトストーム」に見舞われた韓国経済
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.01 09:09
新型コロナが全世界に広がってから3年が経過し、事実上、風土病(Endemic)に変身している。さらに昨年2月末に始まったロシアのウクライナ侵略戦争は年を越えて世界経済に依然として大きな衝撃を与えている。疫病と戦争、ここに大飢饉もあれば、歴史の本に出てくるような乱世の条件がすべてそろう。
では、どのように乗り越えていけばよいのだろうか。2023年の世界経済は薄氷の上を歩いている。当初は「V字反騰」が予想されたコロナ後の経済は、戦争の影響を受けて回復が抑えられている。今年の世界経済の成長率は中国の経済回復傾向にもかかわらず2%半ばと予想される。回復どころか、また深刻な沈滞に向かわないか心配だ。実際、欧州などは事実上スタグフレーション状況であり、他の国々も沈滞を迎えながらもインフレを抑えようという切迫感のため他の選択肢に目を向ける余裕がない。
金利急上昇により民間負債の負担が実物に転移して急激な沈滞につながるリスク、コロナ期間に悪化した財政による政策ジレンマ、そして依然として高い地政学的リスクが今年の世界経済の足かせになっている。しばらく続くサプライチェーン分断化と国際連携破片化現象は楽観的な見方をためらわせる。