【時視各角】第7鉱区の夢=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.02 10:39
#1.「私の夢が波打つ海の深いところ/黒真珠が光を失って隠れているところ/この世に君の姿が現れる時は両手を高く空に向けて歓迎する/第7鉱区、第7鉱区、第7鉱区」。45年前の1978年、歌手チョン・ナンイのヒット曲「第7鉱区の黒い真珠」の歌詞だ。ここで黒い真珠とは石油のことだ。76年、朴正熙(パク・ジョンヒ)大統領は年頭の記者会見で「迎日湾(ヨンイルマン)で石油が発見された」と発表した。大韓民国全体が産油国の夢を抱いた。その夢を膨らませたのが7鉱区だった。済州(チェジュ)南側と九州西側の間に位置した大陸棚で、面積はなんとソウルの124倍だ。
米国海軍海洋研究所や国連はここの石油およびガス埋蔵量が72億トンにのぼると予想した。黒海油田に匹敵する規模だ。朴大統領は日本と神経戦をした。7鉱区が地理的に日本と近かったからだ。結局それぞれ50%ずつ50年間共同開発することで協定を結んだ。78年のことだ。当時はまだ「日本の独占を防いだ」という評価が多かった。実際、当時の韓国には海底原油ガスを開発する技術も資金もなかった。しかしその後、我々の記憶の中から、ニュースの中から7鉱区の夢は消えていった。日本が「経済性が落ちる」として共同開発に応じない中でだ。日本はなぜそうしたのか。