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「台湾女性『82年生まれ、キム・ジヨン』に共感」…台湾図書展で韓国文学が人気

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.06 09:46
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「最善を尽くしたのに挫折する時が多いが、そんな時に私の小説が何か役立てばうれしい。それが文学が持つ力で、このような力は国境をも越えることができると考えます」

4日、作家の金衍洙(キム・ヨンス)氏は台湾台北国際貿易センターで開かれた2023台北国際書展(台北国際ブックフェアのトークイベントでこのように述べた。金氏の小説『世界の果て、彼女』と『波が海の業ならば』はそれぞれ2019年、2020年台湾で出版された。読者とのトークイベントが行われた「レッドサロン」には台湾の人々で満席だった。金氏はホン・サンス監督の映画『よく知りもしないくせに』に出演したエピソードを明らかにして「ホン監督が助監督に韓国30代小説家のうちにハンサムなヤツ3人を選んでほしいと言って、ホン監督が私を指名したという。信じなければならない」と話して客席を笑いの渦に巻き込んだ。

 
続いてソン・ウォンピョン氏のトークイベントには50人余りが集まった。席が足りないため立ち見で参加する人々が少なくなかったが、行事が終わるまで席を離れることもなかった。ソン氏の小説『アーモンド』と『三十の反撃』はそれぞれ2018年と2019年に台湾で翻訳された。ソン氏が監督した映画『侵入者』が台湾で公開されてボックスオフィス1位を記録した。ソン氏は『アーモンド』台湾翻訳版を手にとって見せながら「韓国と表紙が違うがとても表現が上手だと思う」と話した。台湾版の表紙は一人の子どもの影に花が咲いている姿が描かれている。ソン氏は「主人公は普通の人物だが怪物のような影があり、それでも花が咲く話で、表紙が全てのことを語っているようだ」と話した。

台湾で韓国文学に対する関心は高まる傾向だ。台湾に紹介された外書の国別ランキングで韓国は4位だ。日本と英米圏図書を除けば最も多く翻訳されている。

ブックフェアに訪れた台湾国立政治大学大学院生リョさんは「最近5年間で韓国文学の人気が高まったようだ。BTSが詩人の羅泰柱(ナ・テジュ)氏の詩集を推薦するなどさまざまな韓国作品を紹介したことも契機になった」と話した。リョさんは特に「台湾女性がチョ・ナムジュ氏の『82年生まれ、キム・ジヨン』にとても共感した」と付け加えた。『82年生まれ、キム・ジヨン』は2018年台湾で出版されると同時に電子ブックサイト「Readmoo」で1位を記録した。今回のブックフェアには韓国から13社の出版社・代理店が参加し、49社の出版社の図書305種が展示された。

31回目を迎えた台北国際図書展は先月31日に開幕した。主賓国はポーランド。Netflix(ネットフリックス)シリーズやゲームで有名な『ウィッチャー』の作家、アンドレイ・サプコフスキ氏が訪問して「今後(原作以前のストーリーを伝える)前日譚の性格を持つ続編を書く考え」と明らかにした。韓国は2020年に主賓国だったが新型コロナウイルス感染賞(新型肺炎)のために開催できなかった。

台北国際図書展は北京の上海国際図書展と並んで中華圏の代表するブックフェアだ。昨年の訪問客は25万人。昨年基準で台湾の書店数は2078カ所で、韓国の2500カ所よりも少ないが、台湾の人口が韓国の46%という点を考慮すれば事実上台湾には書店が倍多いことになる。金氏は「台北の書店と図書館を見学し、文章を書く文化が深く根付いていることが感じられた」と話した。5日に幕を下ろした今回のブックフェアのテーマは「読書の多元的宇宙(The Multiverse of Reading)」だった。

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    2023.02.06 09:46
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    作家の金衍洙(キム・ヨンス)氏(左)とソン・ウォンピョン氏が4日、台湾国際貿易センターで開かれた台北国際書展で読者とのトークイベントに出席している。この日台湾読者は会場をぎっしりと埋めた。ユン・ソンミン記者
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