韓国ドラマ『愛の不時着』を流布したとして銃殺…1600件の「残酷な北朝鮮人権の証言」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.31 07:03
韓国統一部は30日、2017年以降に北朝鮮を離脱した住民508人の証言を基に北朝鮮政権の衝撃的な人権蹂躪(じゅうりん)事例をまとめた「2023北朝鮮人権報告書」を公開した。2016年に北朝鮮人権法が制定されてから、統一部は2018年から毎年報告書を発刊してきたが、その内容が公開されたのは初めてだ。
韓国政府はこれまで脱北民の個人情報露出の恐れと、北朝鮮からの反発などを考慮して報告書を3級秘密に分類して非公開としてきた。韓国に対する北朝鮮の核脅威が露骨化する中で政府が人権問題を足がかりに北朝鮮に対する圧迫程度を高めているという分析だ。
この日公開された報告書には脱北民508人が証言した約1600件の事例がまとめられている。銃殺などの公開処刑、生体実験、嬰児殺害、拷問および非人道的刑罰など生々しい人権蹂躪事例から、住民たちへの日常化された監視と表現の自由剥奪など劣悪な生活像が記されている。これに先立ち、2014年国連北朝鮮人権調査委員会(COI)は北朝鮮内の人権侵害を「政権次元で組織的に強行された反人道的犯罪」と規定した。