【コラム】コリアディスカウントと五流政治(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.04.02 12:57
民主主義と政治の花と言える交渉と妥協は消えて久しい。独走の狂乱があるだけだ。政治は失踪して久しい。総体的難局だ。
何より国政を導かなければならない尹大統領と与党の責任は重い。少数与党多数野党の局面で指導力は影も形もなく対話の試みすら珍しい。これでどんな協治と妥協を期待できようか。過去にはあれほどあった国家元老招請助言リスニングも消えたようだ。週69時間労働許容など中途半端な政策を出しながら突然方向を変えたり推進力を失っていくケースも多くなっている。
だからと立法暴走する野党に免罪符が与えられはしない。巨大野党は多くの議席だけ信じて政府・与党との合意もなく立法権を武力行使している。野党陣営は議論の真ん中にある糧穀取引法を法司委も経ず国会本会議に直接回付し一方的に通過させてしまった。看護法・医療法改正案と放送法改正案、労組法改正案も同様の運命を歩くのが明らかに見える。民主党は味方の逮捕同意案は否決させ相手側の同意案は「雑犯」としながら通過させる強心臓を誇る。