【コラム】基準金利連続据え置き、韓国銀行のジレンマ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.04.13 11:14
「物価か景気かを問われれば常に物価を先に見ます」。韓国銀行の李昌ヨン(イ・チャンヨン)総裁が11日に基準金利を現在の水準である年3.5%で据え置いた後に記者懇談会でした話だ。2月に続き4月も基準金利を据え置いた背景には、さらに大きくなった景気低迷への懸念があるのではないかという趣旨の質問に対する答だった。実際に韓国銀行はこの日の通貨政策決定文に「今年の経済成長率が2月の韓国銀行見通しの1.6%を小幅に下回ると予想される」という文言を新たに加えた。それだけ以前より景気状況を考慮したという意味だ。
ただ李総裁は「韓国銀行の関心事は1%台という数字(成長率)そのものではなく、景気が急速に悪化して金融安定に(否定的)影響を与えないか。成長率が中長期的に1%未満に下がっていくのは心配するが短期的に1%台になるのは世界の景気がみんな悪いため相対的に心配が減る」と説明した。世界的に景気が良くないのに輸出で生きる韓国が1人だけ成長するのは不可能という話だ。単に韓国銀行がこれまで高強度の緊縮ペダルを踏んだせいだけではないという釈明にも聞こえた。