グーグルに辞表を出した“AIのゴッドファーザー”、「核より恐ろしいAI、国際規制が必要」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.03 09:21
AI規制に最も積極的なのは欧州だ。2021年から人工知能法(AI Act)制定を推進中の欧州連合(EU)は最近、この法案の草案に「AI企業がAIの訓練に活用したデータの出所と著作権を公開するように義務付け」する内容を追加した。年内に法案が制定される可能性が大きい。シリコンバレーにAI企業が布陣している米国も、政府レベルで生成AI関連規制装置作りに向けた検討に着手した。
超巨大なAIを開発する企業を監視するための国際機関を設立しようという声も高まっている。AI専門家であるニューヨーク大学のゲーリー・マーカス教授とスタンフォード大学のアンカル・ルーエル博士は最近、英国エコノミスト誌に寄稿し「第2次世界大戦以降国際社会が国際原子力機関(IAEA)を作ったように、AI開発を監視できる世界的な中立非営利機関を立ち上げなければならない」と提案した。
しかし、AI技術で収益化しようとするビッグテック企業は規制論に懐疑的だ。チャットGPT以降、AIブームをリードしている米オープンAIの創業者サム・アルトマン氏は「AIが怖い」としながらも「AGI(汎用人工知能)のメリットが非常に大きいため、社会が永遠に開発を中断することは可能でも望ましくもない」と話す。最近、オープンAIが有料化商品を発売したりもした。米中のAI技術をめぐる競争も変数だ。AI・半導体などでG2の技術覇権競争が深刻化しており、どちらか一方が先に止まることは容易ではない。