歴代最大に広がった韓米の金利差「市場かく乱が深刻になる恐れも」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.04 16:07
米国中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を0.25%ポイントさらに引き上げて韓米の金利差が歴代最大に拡大した。秋慶鎬(チュ・ギョンホ)副首相兼企画財政部長官ら経済トップは「市場かく乱行為が深刻化する恐れがある」と警告した。
秋副首相と韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁、金周顕(キム・ジュヒョン)金融委員長、金融監督院の李卜鉉(イ・ボクヒョン)院長は4日に開かれた「非常マクロ経済金融会議」でこのように意見を集約した。4人経済トップは「最近まで株式市場はグローバル銀行部門の不安にもかかわらず、外国人の純買入などに支えられて比較的安定した流れを見せ、社債・短期資金市場も金利安定など全般的に良好な様子を見せていた」としつつも「内外の金利差が拡大した状況で金融・外国為替市場の不確実性が大きくなる可能性と共に市場かく乱行為、偏り現象などによる変動性拡大の憂慮が今なお残る」と診断した。
この日の会議は3日(現地時間)に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を点検する次元で開かれた。今回のFOMCでは政策金利を上段基準5%から5.25%へと0.25%ポイント引き上げるという結論が出た。ジェローム・パウエルFRB議長はこの日の会見で「6月の会議で利上げ中断に対して議論する計画」としながらも「物価圧力が相変らず高い水準なので利下げ議論は適切ではない」と線を引いた。