「韓米首脳、北朝鮮の人権に公式に言及したのは核と連係したツートラック圧迫戦略」
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.05.14 09:28
「韓米首脳が北朝鮮の人権問題に公式に言及したのは北朝鮮の弱点を集中的に強調しながら国際社会共助を通じて北朝鮮の核・ミサイル問題を解決しようとする試みという点で非常に意味ある進展だ」。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領とバイデン米大統領が先月26日の韓米首脳会談後の共同声明で北朝鮮の人権問題解決に向けた協力を強化することで合意したことに対し呉俊(オ・ジュン)元韓国国連大使はこのように評価した。両国首脳は声明で「北朝鮮住民の人権と尊厳性が露骨に侵害されている。北朝鮮の人権増進と拉致被害者、抑留者問題の解決に向け積極的に協力するだろう」と明らかにした。
これに対して呉元大使は中央SUNDAYとのインタビューで「北朝鮮の核・ミサイル挑発に対する物理的対応強化とともに人権問題提起というツートラック戦略で国際的な対北朝鮮圧力効果を最大化しようとするもの」と診断した。2013~16年に国連大使を務めた呉元大使は2014年に国連での演説で「韓国国民にとって北朝鮮住民は『だれか』ではない」として北朝鮮の人権問題の深刻性を国際社会に喚起して注目を集めた。