22歳の韓国人バリトン歌手、世界3大コンクールで1位…アジア人男性声楽家初(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.05 10:26
モネ交響楽団の演奏とともに行った決選で、キムさんは第2部の最初の順番に登場した。最初の曲としてワーグナーの『タンホイザー』の中で『夕星の歌』を歌った。きれいで模範的な歌唱だった。マーラーの『さすらう若人の歌』の中で『燃えるような短剣をもって』でも聴衆に余韻を残した。コルンゴルトの『死の都』の中で『おれのあこがれ、おれの夢想は』を歌う時は、感動につながる部分が注目された。最後の曲であるヴェルディの『ドン・カルロ』の中でロドリゴのアリア『私の最期の日が来ました〜おおカルロよ、お聞きください』も賢い戦略が目立った。イタリア語ではなく、オリジナルのフランス語版で歌った。
コンクールを控えて1日に何時間練習したかという質問にキムさんは「数えたことがない。声楽家は遊びながらも歩きながらも練習できる」とし「時間と場所にこだわらず、これまで音楽にほとんど浸ったまま生きてきた」と話した。