先月、武装反乱を試みて止まった後、ベラルーシに亡命したとされる傭兵企業ワグネルグループの首長エフゲニー・プリゴジン氏が２７日（現地時間）、ロシアのサンクトペテルブルクで撮影された写真が公開された。今月に入ってモスクワ目撃談などロシア帰国説が広まったが、姿が公開されたのは初めてだ。

ＣＮＮはプリゴジン氏がこの日開かれた「ロシア・アフリカ首脳会談」が開かれたサンクトペテルブルクのあるホテルでアフリカ要人と記念撮影を行った写真を公開した。ＣＮＮは「この写真はワグネルグループ事務室が位置したホテルで撮影したもの」と付け加えた。



メディアは「プリゴジン氏がアフリカの金やダイヤモンドの採掘に関連したビジネスを再推進できることを暗示する」として「アフリカとの関係が堅固であることを示そうとする写真」と評価した。特に、ＣＮＮは「今回のミーティングの撮影はプーチン氏の同意を得ずには不可能なこと」と指摘した。

プリゴジン氏は、「ワグネルグループは中央アフリカ共和国、マリなどアフリカおよび中東地域の１３カ国で紛争に介入し、利権を持ってきた。これに先立って、１９日、プリゴジン氏はテレグラムチャンネルに公開した映像で「アフリカへの新しい旅程のために力を合わせよう」と強調したことがある。

プリゴジン氏は、主に政府に傭兵を派遣し、軍事的支援をする見返りとして鉱物採掘権と港利用権などを手に入れてきた。このように海外傭兵事業でワグネルグループが稼いだお金は年間数百億ドル規模と推定される。この過程でロシア政府も大きな利益を得てきたと知られる。政府が傭兵活動に目をつぶることで利権を手に入れ、人権侵害をめぐる論議が浮上すれば一歩退くことができるからだ。

プリゴジン氏の自由な活動について、英国対外情報部（ＭＩ６）のリチャード・ムーア長官は最近、プリゴジン氏がプーチン氏と交渉したため、まだ生き残りワグネルグループを手に入れることができるという意見を示した。ムーア長官は「朝に逆賊だったプリゴジン氏が夕方には赦免され、数日後にはプーチン氏に招待されて面談した」として「プーチン氏がハムレットのように右往左往したあげく、現実を認識して妥協した」と強調した。