【コラム】「失われた30年」を体験した日本、後を追う中国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.09.24 11:57
さらに最近のウォール・ストリート・ジャーナルの指摘のように、中国は日本よりむしろ不利になるという評価も出ている。地政学的対立と人口構造悪化の側面で中国は日本よりもさらに厳しいという話だ。過去に日本が先進国の隊列に上がってから迎えた危機とは違い、中国はまだ中進国水準にとどまっており民間経済活力を落とす共産党主導の全体主義体制も中国の追加的限界に挙げられる。およそ50%に達する青年失業率で若い世代の不満が増幅され、「裕福になる前に高齢化が先にきた」という自嘲的な意味の「未富先老」の懸念が現実として近づいた。
8月の産業生産と小売り販売が予想より大幅に増加し中国経済が底を通過しているという期待感が高まっているが、不動産危機の懸念は相変わらずで、1カ月の数値で傾向的変化を計るのは無理という見方が支配的だ。4-6月期の中国主要都市の新規採用報酬平均が2015年以降で初めて減少するなど中産層の不安が大きくなり、所得・消費の減少にともなう成長率下落により中国夢は遠ざかり習近平体制に政治的負担になる状況だ。