サウジ訪問のサムスン会長「中東は未来の宝庫」…すぐに欧州へ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.10.03 13:33
李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子会長が秋夕(チュソク、中秋)連休中にサウジアラビア・イスラエル・エジプトの「中東3カ国」を訪問した。長引くグローバル景気沈滞の中、成長性が高い中東で接点を増やしながら「新市場開拓」に動き出したという分析だ。李会長は2014年の旧正月連休に米国出張を始め、昨年の秋夕連休にはメキシコ・パナマ事業場を訪問するなど、今年の秋夕まで10年連続で「連休現場経営」をしている。
◆5000億ドル「新金脈」をつかめ
財界とサムスンによると、李在鎔会長は1日午後(現地時間)、サウジ北西部タブーク州のエコスマートシティ「ネオム(NEOM)」の山岳トンネル工事現場を訪問した。ネオムトンネルはサムスン物産と現代建設がギリシャの企業とコンソーシアムを構築して参加し、現在工事中だ。李会長は昨年10月に会長に就任した直後、アラブ首長国連邦(UAE)バラカ原発建設現場を訪れたのに続き、1年ぶりに中東地域を訪問した。特にサウジはスマート・エコ未来都市を標ぼうする「ネオム」プロジェクトに着手し、サムスンをはじめ韓国企業にとって大きなビジネスチャンスになっている。ネオムはソウル市の面積の44倍にのぼる面積に人口90万人以上が居住する都市で、総事業費は5000億ドル(約75兆円)以上と推算される。サムスン物産は現在、ネオムの4つの区域の交通網やトンネルなどインフラ施設工事を担当している。