【社説】不発になった韓中首脳会談…両国対話チャネル点検の契機するべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.20 13:37
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が今年最後の多国間外交舞台であるアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議(サミット)を終えて一昨日帰国した。尹大統領は15日から2泊3日間、米国サンフランシスコのAPEC首脳会議で気候危機やサプライチェーン(供給網)などグローバル複合危機の中で韓国の役割拡大と国際共助を要請した。特に今回の会議に出席した韓日米首脳は8月キャンプデービッド会談以降、3カ月ぶりに会って改めて結束を固めた。尹大統領は初めて出席したAPECサミットを契機に、韓日米協力や国際舞台で韓国の地位を強化する外交的成果を見せた。今年7回目の韓日首脳会談とあわせて、岸田文雄首相とは3日間会い、韓日関係復元ペースもアピールした。
このような成果にもかかわらず、韓国政府が終盤まで注力していた韓中首脳会談が不発で終わったのは残念だ。尹大統領と習近平国家主席は会議場で約3分間挨拶を交わしたが別途の対話時間は持たなかった。国際社会ではすべての国家が自国の利害というものさしで相手に接するはずだ。習主席が尹大統領との首脳会談に応じなかった理由は具体的には確認されていない。習主席が「中国高位指導者イベント」に出席し、企業家とも会ったので時間不足の問題だけではないようだ。ひょっとしたら韓日米協力に傍点を置いている韓国に何かしら負の感情を持っているのではないかという分析も出ている。だが、習主席が今回尹大統領だけを外してバイデン大統領、特に岸田首相とは会ったという点でこのような理由は説得力に欠ける。