２０１３年には『江南（カンナム）スタイル』のＰＳＹ（サイ）、そして２０１７年からは６年連続でＢＴＳ（防弾少年団）。これまで米国３大大衆音楽授賞式の一つである「ビルボード・ミュージック・アワード（Ｂｉｌｌｂｏａｒｄ　Ｍｕｓｉｃ　Ａｗａｒｄｓ、以下、ＢＢＭＡｓ）」ではＫ－ＰＯＰ代表が１組だけ呼ばれてきた。だが今年は違った。Ｋ－ＰＯＰ授賞部門が４つになり、複数のＫ－ＰＯＰ歌手に受賞チャンスが与えられることになった。１９日（現地時間）に開かれた授賞式でＢＴＳジョングク、ＮｅｗＪｅａｎｓ（ニュージーンズ）、Ｓｔｒａｙ　Ｋｉｄｓ（ストレイキッズ）、ＢＬＡＣＫＰＩＮＫ（ブラックピンク）などが各賞を受けた。複数のＫ－ＰＯＰ歌手（チーム）がＢＢＭＡｓで受賞したのは初めてだ。

この日の授賞式はオンラインで行われた。ＢＢＭＡｓは事前収録された受賞者の感想インタビューおよび祝賀公演舞台をホームページやソーシャルメディアを通じて公開した。ビルボード側は理由を明かしていないが、イスラエル－ハマス戦争の影響ではないかとみられる。これに先立ち、「ＭＴＶ欧州Ｍｕｓｉｃ　Ａｗａｒｄｓ」側も「イスラエルとカザ地区で衝撃的な事件が起きていて、世界的な祝賀行事を行う時ではないと判断した」とし、今年授賞式を中止した。

新設されたＫ－ＰＯＰ４部門は▽トップグローバルＫ－ＰＯＰアーティスト▽トップＫ－ＰＯＰツアーアーティスト▽トップグローバルＫ－ＰＯＰソング▽トップＫ－ＰＯＰアルバム－－などだ。「トップグローバルＫ－ＰＯＰアーティスト」はガールズグループのＮｅｗＪｅａｎｓが受賞した。ＢＴＳのジミン、ＴＷＩＣＥ（トゥワイス）ら錚々（そうそう）たる先輩をおさえたＮｅｗＪｅａｎｓは、Ｋ－ＰＯＰ歌手としては最短期間（２０２２年７月デビュー）で受賞記録を打ち立てた。メンバーのヘリンは「どれほど感謝したらよいか、言葉では表現できない。私たちがもらった幸福はいつか必ずお返ししたい」と感想を明らかにした。メンバーのダニエルは「みんなに楽しんでもらえるような音楽を作るアーティストになるために努力している」と言って明るく笑った。

１年間ワールドツアー「ＢＯＲＮ　ＰＩＮＫ」で世界の観客１８０万人と会ったガールズグループＢＬＡＣＫＰＩＮＫが「トップＫ－ＰＯＰツアーアーティスト」を受賞した。ＢＴＳジョングクはビルボードのシングルチャート「ＨＯＴ　１００」で首位に立ったソロデビュー曲『ＳＥＶＥＮ』で「トップグローバルＫ－ＰＯＰソング」受賞者になった。ジョングクはこれでＢＴＳ記録まで含めると７年連続ＢＢＭＡｓ受賞となった。８人組ボーイズグループＳｔｒａｙ　Ｋｉｄｓは３ｒｄフルアルバム『★★★★★（５－ＳＴＡＲ）』で「トップＫ－ＰＯＰアルバム」を受賞した。授賞式ではＮｅｗＪｅａｎｓとＳｔｒａｙ　Ｋｉｄｓが祝賀公演を行った。モノトーン衣装のＳｔｒａｙ　Ｋｉｄｓは『５－ＳＴＡＲ』のタイトル曲『Ｓ－Ｃｌａｓｓ』と新曲『楽』を公開した。ＮｅｗＪｅａｎｓはカラフルな照明の中でシルエットダンスを踊った後、ヒット曲『Ｓｕｐｅｒ　Ｓｈｙ』と『ＯＭＧ』のパフォーマンスを披露した。

今年最多部門受賞者は米国カントリースターのモーガン・ウォーレンとテイラー・スウィフトだった。それぞれ１１部門、１０部門で受賞した。特にウォーレンは３ｒｄフルアルバム『Ｏｎｅ　Ｔｈｉｎｇ　ａｔ　ａ　Ｔｉｍｅ』で「トップビルボード２００アルバム」部門を、またシングル『Ｌａｓｔ　Ｎｉｇｈｔ』で「トップホット１００ソング」部門を占めた。アルバムとシングル部門を一人の歌手が独占したのは２００４年のＲ＆Ｂスター、アッシャー以来１９年ぶりだ。

ビルボードアワーズの１部門に…ジャンルとして認められたＫ－ＰＯＰ（２）